青年海外協力隊の新制度2021まとめ!待遇や給料についても。

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こんにちは!さっこです。2018年から青年海外協力隊の制度ががらっと変わりました。私は今JICA北陸で働いているのですが、働き出した時に変更されたので、訳が分からずめっちゃ大変でした。笑

 

この記事では、

・結局何が変わったの?
・待遇はいくらなの?
・応募はどうすればいいの?

 

などなど質問をいただくことが多いのでまとめてみました^^
これから応募を考えている人や、帰国隊員の方でも、応募相談に乗ることあると思うので、私たちの時とは違うんだよ〜〜ということで参考になれば幸いです!

 

総称の変更

これまでは青年海外協力隊、シニア海外ボランティア、日系社会ボランティア、日系社会シニアボランティアを総称してJICAボランティアと呼んでいました。

 

ですが、これからは総称がJICAボランティア→JICA海外協力隊となります。

 

理由としては、ボランティアというと、日本では無償というイメージがあり、でも協力隊はお金がもらえるため、指摘があったようです。なのでボランティアという言葉を総称では使わないとしています。

 

(ボランティアの意味って本来自発的な、、、って感じなので、問題ないと思うのですが、、、、)

 

なので、それぞれの名称でも「ボランティア」と使わなくなりました。
次で説明します。

 

年齢区分が案件区分に変わる

 

これまでは以下の通り、年齢によって青年とシニアに分かれていました。

 

20歳~39歳の人が青年海外協力隊(日系は日系社会青年ボランティア)
40歳~69歳の方がシニア海外ボランティア (日系の人は日系社会シニアボランティア)

 

これからは年齢による区分ではなく案件区分(能力に応じた区分)となりました

 

これからは、一般案件とシニア案件に分かれてどちらも20歳〜69歳の人が応募可能です。
(ややこしい、、、、)

一般案件 幅広い方が応募可能(これまでの青年海外協力隊的な)→青年海外協力隊(45歳以上で一般案件で合格した人は中身は同じですが海外協力隊と呼ばれます)

 

シニア案件 高度な技術が必要なもの(これまでのシニア海外ボランティア的な)  シニア海外協力隊

 

 

シニアという名前ですが、年齢の意味ではないので、20歳~69歳の方が応募可能です。

補足
ただし、シニア案件の応募条件は経験年数が10年〜15年必要な案件がほとんどなので、
実質若い人が応募することは難しいです

 

日系社会青年ボランティア→日系社会青年海外協力隊
日系社会シニアボランティア→日系社会シニア海外協力隊となります。

 

シニアって名前がついているので、ややこしいですね、、、、

 

年齢区分ではなく、案件区分
名称ではボランティアは使わないって感じです。

 

ただし、事業名はJICAボランティア事業、協力隊の目的のうちの一つはボランティア経験の社会還元と定められたまま。ボランティアという言葉が全く使われないわけではないので、JICAで働いている私からしても混乱です。笑

 

あくまで変わったのは名称なんですね。

待遇の変更

 

これまでは青年とシニアでかなりの待遇の差がありました。シニアは青年の倍近くの家賃のところに住めたり。これからは家賃、生活費は同じ待遇となります。

 

・現地生活費
・住居費
・往復渡航費
・国内手当(本邦支出手当)

 

これらは青年、シニア共に生活費は同じ待遇となります

ただし、シニア案件で合格した人には経験者手当(月額)が支給されます。

 

これまで39歳と40歳の一歳差という年齢で待遇がかなり違ったのが改善されました。

 

また、国内手当も少し変更されています。こちらはまだブログに書いていいか分からないので、しりたい方は個別にメッセージください!

 

ちなみにシニアの方も訓練は70日受けます。(これまでは青年の半分の35日)

帰国後の手当が変更

これまでは
・帰国初動生活費として10,000円/月×派遣期間
・帰国後社会復帰手当として20,000円/月×派遣期間

をもらうことができました。(無職の人のみ、そのほかもらえる条件があります)

これが廃止されます。

 

代わりに活動完了金というものが支給されます。
これは、名前の通り、任期を満了した人のみもらえます。

 

これまでは任期短縮しても、初動生活費や復帰手当が活動の期間中もらえました。それが、任期満了した人のみもらえるんですね。

帰国時に一括支払いで月額 20,000 円を支給されます。(2年間無事に活動できれば、48万円になりますね。)

 

但し、有給休職者は対象外です。

 

 

派遣が年に3回になる

これまでは青年海外協力隊は年に4回派遣されていましたが、今後は年に3回になります。
これにはかなりびっくりしましたが、なんともともと昔は年に3回派遣だったそうです。
なので、元に戻る感じ。

あくまで予定ですが、新しい隊次はこんなスケジュールです。

1次隊→7〜8月出発
2次隊→12月出発
3次隊→3月出発

家族随伴制度の廃止

これまでシニアの方で希望される方は家族を連れていけたのですが、その制度が廃止されます。
単身派遣を想定した制度となります。

家族随伴で応募を考えていらしゃった方にはとても残念な変更ですね。シニアの応募が減るんじゃんないかなと思います。

人件費補填制度の廃止

現職参加のひとは人件費補填制度(所属先へJICAから補填を行う制度)がありましたが、
こちらが廃止になりました。

代わりに現職参加促進費というものができて、定額でJICAより現職参加される職場へ支払われます。これは雇用を継続するための経費という意味合いです。

 

これまでの現職参加と退職参加の人ではかなり待遇に差がありました。こちらもその差がなくなるイメージです。

次は応募方法を説明します。

応募は原則WEBで

これはいつから変更になったのかわかりませんが、今はpartnerという国際キャリア総合情報サイトからの応募が必須です。

個人的にはWEB応募の方が楽だし、手書きしなくていいので、大賛成なのですが、ぶっちゃけパートナーは見づらい、、、ので使いにくいです。

使い方の問い合わせも結構あります。

私の時は紙応募だったので、消印有効の前日に仕事が終わったあと応募書類を殴り書きし、深夜のゆうゆう窓口に走ったのが懐かしい、、、、
(そして応募書類を色々提出し忘れ電話がかかってきた)

その他名称変更

JICAボランティアがJICA海外協力隊となったように
・民間連携ボランティア →JICA海外協力隊(民間連携)
・短期ボランティア →JICA海外協力隊(短期)

 

となるなど、総称に関してはボランティアと使わなくなります。
ただし英語での表記はJapan Overseas Cooperation Volunteers(JOCV)のままです。
事業名としても、JICAボランティア事業という名前が残ります。

ややこしいですね、、、、><

訓練も変わっている

ちなみに、いつからか分からないのですが、なんと訓練内容も変わっていました。
青年海外隊に合格した人は派遣前訓練というものを70日間合宿形式で受けます。

なんと!!!朝のランニングがなくなりました。そしてラジオ体操も講座で一回あるだけらしいです。

これまでは訓練中は体力づくりのために毎朝6時半〜ラジオ体操、ランニングというのを毎日行うという超健康的なことをやっていました。

これが今なくなったというのは結構衝撃です。

あとは地域と連携する講座が増えたみたい。このへんはまた情報が入ったら追記します^^

まとめ

青年海外協力隊の新制度2019に関してでした。まとめると、、、

・総称がJICA海外協力隊になる
・待遇はシニアと青年で同じになる
・年齢区分から案件区分になる
・派遣が年に3回になる
・人件費補填制度、家族随伴制度などがなくなる

 

 

帰国してからガラッと変わったので、とっても違和感です。

 

特に、これまでシニアを考えていた方は、一般案件とシニア案件どちらを応募するか?家族が連れて行けなくなったけど大丈夫か?

など、考えることが多くなっています。

 

また、名称もシニア案件と言いながら、年齢は関係ないので、勘違いしやすいですね。これから応募を考えている方の参考になれば嬉しいです!

JICAで働いて一年。今は協力隊事業の担当をしています。

先日こんなニュースがありました。

青年海外協力隊の応募者半減 若者の志向の変化とは?

 

 

これに書いてあるように、青年海外協力隊事業は年々応募者が減っていっている状態です。定員われの仕事もあるよ!っていうと一般の方にはびっくりされますが、それが現状です。

 

若者の人口も減っているし、今は昔と違って個人で気軽に海外に行ける時代なので、ある程度応募者が減るのは仕方ないかなというのが個人的な意見です。別に協力隊じゃなくても、途上国で活動する選択肢もたくさんありますしね。

 

私は青年海外協力隊に参加し、今はJICAで協力隊の応募勧奨の仕事をしていて、青年海外協力隊という制度の良い面、悪い面をたくさん知ってしますが、いろんな面を含めても、やっぱり得られるものが多いと思うし、私はこの事業が好きだなあ

もちろん協力隊という選択がすべてではないですが、

 

気になっているけど、自分にはハードル高い、、、って思っている人がいたら、ぜひチャレンジしてほしいなって思います。

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