国内協力員/JICAの待遇や仕事内容を紹介!国際協力推進員との違いも!

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こんにちは!元青年海外協力隊のさっこ@sakko_laosです。

ぴよこ
JICAの国内協力員という仕事が気になるけど、待遇や仕事内容ってどうなんだろう。。。。

 

青年海外協力隊の帰国後の進路の一つとして、JICAで働く人もたくさんいます。ただし、JICAで働く、といってもJICAの働き方や形態は本当にいろんな種類があります。

 

その中で、私はJICA国内機関で国内協力員の仕事を1年半行っていたので、この記事では待遇や仕事内容を紹介します。

 

また、国際協力推進員という似た名前のポストもあり、国際協力推進員との違いもわかる範囲で書いていきますね^^

 

応募前、この二つのポストの違いがよくわからず、、、どっちを受けようかな〜〜と悩んでいたのですが、実際はかなり異なるポストです。

 

この記事でわかること
  • JICA国内協力員の仕事・待遇・経験談
  • JICA国際協力員の仕事・待遇
  • この仕事がおすすめな人

 

これから応募を考えている方の参考になれば幸いです^^

(ここに記載してある情報は、あくまで私が働いていた時の情報なので、最新情報はJICAにお問い合わせください。)

 

JICA国内協力員とは?

 

国内協力員とは、JICAの国内拠点にてJICAボランティア事業の運営にあたるポストのことです。青年海外協力隊や日系社会青年海外協力隊経験が必須となります

 

公式ホームページには以下のように記載してあります。

 

国内協力員とは、青年海外協力隊及び日系社会青年ボランティアの経験を生かしつつボランティア事業運営における様々な業務に携わる人材です。帰国したJICAボランティア経験者がJICAの本部や国内拠点でボランティアの募集・選考や帰国後支援などに携わっています。

契約期間は、年度ごとに契約を行い、最長2年間です。

 

基本的に契約は一年更新で最高で2年間までです。帰国後の隊員の受け皿のような気もしています。受験できるのが隊員経験者のみなので、倍率も低いです。

地方拠点だと人がいなくて探すがの大変だったりします。。。

 

私の時は、一緒に働いている職員の方が、次の進路に関してアドバイズや情報をくれたので、今後のステップアップにとてもいいポジションだなと感じました。

 

この仕事したい!というのもいいですが、次の仕事が見つかるまでの間、、と同時に就職活動をしている人も結構いました。

 

 

仕事内容

 

国内協力員の仕事は、拠点や課によって異なるのですが、共通しているのは、ボランティア事業に関わるということ。

 

具体的には、ボランティアの応募相談、募集、選考、進路相談、派遣及び帰国後支援、地域住民に対する啓発、広報、行事参加。。。とかなり幅広いです。

 

どの仕事にどれくらい関わるのかという仕事内容は拠点や課によって様々です。訓練所スタッフなら訓練にも関わります。

 

特に本部と国内機関では大きく違う印象を受けました。また、国内機関でも、関西や東京のような大きな機関と、北陸、四国などの小さな機関では全く違います。

 

本部だと、様々な課ごとに募集が出ています。

・広報
・帰国後の進路
・選考業務

 

などなど課によって違い、細分されています。実際の派遣する隊員との交流も少ない印象を受けました。

 

逆に私は地方拠点にいたので(JICA国内機関の中では3位以内に入るであろう規模の小ささ)、どれも幅広く担当し、その地域の隊員とも交流も多く、仲良くなれました。

 

実際に私がした仕事は主に以下です。

 

・JICA海外協力隊の募集説明会、定期的なイベント開催
・出発前、帰国隊員の表敬訪問の日程調整、同行
・協力隊の広報(ポスターや冊子に広告出したり、、、)
・留守家族懇談会(派遣中隊員の家族とOBOGとの交流会)
・地域のお祭りやイベント出展
・協力隊のパネル展示

 

などなどです。多い。。。笑

 

さらにうちの拠点は人数が少ないので、出前講座に行ったり、ボランティア事業だけではなく開発教育支援事業で学生ともやりとりがあったり、OB会と歓迎会などを行ったり。。。。

かなりなんでもやっていました。笑

 

うさまる
基本的には表敬訪問の日程調整、など必ずやらないといけないこと以外は何をやってもよかったので、かなり自由度が高く楽しかったです。

 

地方拠点なので、なんでもやるという感じでしたが、これが大きな拠点になると、イベント開催などはJOCA(青年海外協力協会)が行うので、国内協力員が企画することはないかもしれません。

 

また、私の時はタイミングや予算の関係でいけなかったのですが、歴代の先輩たちは海外出張も行っていたようです。

 

地方拠点のメリットは

・OB会や隊員、地域との距離が近い(関係もめっちゃ重要)
・なんでもできる

ということがメリットかなあと。部署を超えたお手伝いがあったので、地域のいろんな方と関われてとても面白かったです。

 

本部や大きな拠点のメリットは

・仕事が細分化している

ということもあるかもしれません。

 

 

 

うさまる
どちらにしろ、可能なら事前にコンタクトして、職場の雰囲気や仕事内容を聞くのがいいと思います。

 

 

給料

私が働いていた2019年ごろは、月額手当は216600円でした。これに通勤手当、家賃補助(半額)、残業代、休日手当がプラスされ、社会保険もありました。賞与はありません。

 

残業は拠点によって色々かな〜と思いますが、私は月10時間前後くらいだったかな。。。本部の人で稀にめっちゃ残業している人もいました。笑

 

正直、仕事内容自体は難しくないので、地方で契約社員でこの給料はけっこういいなという印象でした。家賃補助半額はありがたいです。休みもしっかり取れました。地方は給料低い会社もたくさんありますからね。。。。

 

でもおそらく全国統一の賃金かな?東京だとぶっちゃけお給料的に厳しい気もします。

年次有給休暇は取得できる?

年次有給休暇をしっかり取得できたのがめちゃめちゃよかったです。(拠点差があるかもですが。。。)

基本的に、お休みはカレンダー通りです。

私の時は年次有給休暇20日プラス夏休みが7日間ありました。これを全部取得できた時は感動しました。(前職の時は、つ有給ってとれる雰囲気ではなかったので。。。。)

 

拠点によるとは思いますが、上の人もみんなお休みをたくさんとるので、とてもいい職場だなあ。。。って思ってました。管理職の方でも10連休にしたり、お子さんの入学式、卒業式のためにお休みをとったり。

 

旅行が好きな方ばかりで、みんな連休をとるので、こっちも取りやすんですよね。

 

さらに、公務員っぽく有給も1時間単位で取れるのも超便利でした。さらに、時間差出勤可だったので、人によって出勤時間もバラバラ。自分のペースで働けます。

 

コロナの時は完全リモートだったみたいです。

 

JICA国際協力推進員とは?

 

ぴよこ
名前が似ているけど、給料は全然違うし、業務内容何が違うんだろう??って受ける前めちゃめちゃ疑問だったんですよね。。。笑

 

簡単にいうと、国内協力員はボランティア事業(青年海外協力隊に関わる事業)を担当し、国内機関に配属されます。

一方で国際協力推進員は、所属はJICAですが、配置されるのは主に各県の国際交流センターなどに配属され、管轄のJICA拠点が実施する全ての事業に関わります。

 

 

ぴよこ
や、ややこしいですね。。。。

 

 

仕事内容

基本的には、拠点の人と連携し、

Partnerには以下のように記載してあります。

 

1.地方自治体、地域国際交流協会等と連携した国際協力事業の広報啓発活動の推進

2.地方自治体、地域国際交流協会、大学、NGO及び企業等が行う国際協力事業との連携推進

3.産学官民が行う国際理解、地域の多文化共生事業等との連携推進

4.機構の草の根技術協力事業の案件形成、推進、モニタリング支援

5.機構の民間連携事業の案件形成、推進、モニタリング支援

6.機構の研修事業、日系研修事業のリソース開拓、案件形成、推進、モニタリング支援

7.機構の開発教育(国際理解教育)支援業務の推進

8.機構のボランティア事業への市民参加促進、応募相談及び帰国ボランティアの活動支援、推進

9.産学官民とのネットワーク構築に関する支援

10.在住外国人就労環境構築に関する支援

11.その他、機構から特に委託された事項

 

かなり幅広い業務です。。。。私も実際にこの立場にあった訳ではありませんが、具体的には

 

・ボランティア業務として広報、説明会も行い
・研修員受け入れ事業として研修に同行し
・開発教育支援事業として、出前講座も担当する

 

などなど、幅広い事業の各県の担当者と関わる機会があります。
各事業においては所属国内機関にメインの担当者がいるのでその方とやりとりもします。

 

給料

 

業務委託報酬として月額330,030円(2020年度現在)です。

国内協力員やその他JICAスタッフとの大きな違いは、雇用されているのではなく業務委託ということです。

 

・超過勤務手当、住居手当、扶養手当、期末手当(ボーナス)等はなし
・労働保険及や社会保険もなし。(国民健康保険、国民年金、などは自分で加入する必要がある。)

 

個人事業主になるので、開業届を出したり確定申告が必要となります。一応平日勤務ですが、業務委託ということで、正確に言えば休みや残業の概念はないということになります。

 

うさまる
ですが個人事業主なので、副業なんかも自由です。

 

待遇

給料以外にさらに大きな違いは、先ほども書きましたが、勤務先が各国内拠点ではないということです。

国際協力推進員は、地域の国際交流センターや県庁などに配置されることがほとんどです。なので、拠点のJICA職員と毎日顔を合わせる訳ではありません。

 

配置されている場所ではJICAとしては一人だけなので、結構孤独だと思います。

 

うさまる
私がいた拠点の場合は、国際協力推進員の方とは基本的には電話でやりとり、月1回はJICAオフィスにきてもらって顔を合わせて会議という感じでした。

 

 

JICA国内協力員・国際協力推進員がおすすめな人!

 

国内協力員は、今後もJICAで働くことに興味があるという方におすすめです。

 

なぜなら、一定期間以上働くと特定職と呼ばれるいわゆるJICAの正社員を受ける権利が得られるからです。(時期によって変わります。あくまで私が勤務していた頃の話です)

 

特定職を受ける権利は、国際協力推進員では私がいた時は権利がありませんでした。(2020年現在はわかりませんが。。。。)

 

 

うさまる
ただし、特定職を受ける権利があるというだけで、実際は希望者が多いため狭き門です。。。国内協力員→期限付き職員or専門嘱託など別のポジション→特定職という方が一般的な気がします。

 

さらに、JICAの拠点で働くので、いろんな部署の方と知り合うことができますし、進路相談もしやすいんですよね。ステップアップしていった人も多くいます。

 

実際、私はJICAで働くまで特定職やら期限付き職員やら、いろんなポジションがあることを全く知りませんでした。。。笑とってもややこしいので、働き始めてから先輩に質問しまくりました。笑

 

 

一方、国際協力推進員さんは、地域とより深く関わりたいという方におすすめです。今後もその地域で働くことを見据えるなら、いろんな繋がりや情報を得られることができます。

 

どちらもJICAで採用されるハードルはかなり低めなので、とりあえずJICAを経験してみたい!という方にはとってもいいと思います。

 

ただし、どちらも待遇が言い訳ではないですし、権限がある立場ではないので、国内協力員、国際協力推進員以外にも

・専門嘱託
・期限付き職員

 

など様々な部署で募集かけているので、経験・スキルがあればこちらの方が圧倒的に待遇は良いです。

 

まとめ

 

JICAの国内協力員の待遇や仕事内容、国際協力推進員との違いに関してでした!

 

期限付きであるので、どちらも割と入れ替わりの激しいポジションです。

 

期限は2年、3年と決まっていますが、特に国内協力員は次の仕事へのステップアップという位置付けが強くて、職場の人も在職中から次の進路の相談にのってくれ、次の進路が決まれば辞めていく人も多いです。

 

興味がある人はパートナーで募集が出ないかチェックするのがおすすめです^^

青年海外協力隊の出前講座をやってみた!内容や使用したスライドも公開します。

2020年12月3日

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